これでも勇者やってます!

第一話 はじめ。

▼cast

アルベイト..勇者No.653。チビ、バカ、ていうかショタなツッコミ役(以下アルと表示)


カイ..兵士No.205。のっぽで、めんどくがりなマイペース。ボケ役


ナレーション..おじさん。ナレーションしたり、ボケたり。(以下Nと表示)


うさぎ..スライムのように沢山出てくる魔物。耳は短いがうさぎである。


▼本編


N「この物語は...とある惑星のとある国のとある町のとある勇者がパーティを組んでとある魔界より現れた魔物とその王である魔王を倒すべく奮闘する物語である!!」


アル「いやいやいや。とあるが多すぎるんだよ。ナレーションなんだからしっかりしてよ..!」


N「うるせぇなぁ。ダルいんだよ!!ほっとけ!

..コホン。今ほざいたこのチビが数万人の勇者の1人。勇者No.653である。」


アル「うるさいって言ったし..ダルいって言ったし、!!しかも..俺にはアルベイトっていうちゃんとした名前があるんだよ」


カイ「つーか、勇者さーん。」


アル「こいつ..(笑)殴って良いかな..(笑)なに。」


うさぎ「う~さぁ~!!」


アル「ゲッ!!うあああああああ」


カイ「あぶないよー」


N「このダルげな男がいわゆる兵士役で、国から派遣(はけん)された男である。」


カイ「ダルげ..?まぁ、間違ってないか。」


N「そして勇者No.653と遊んでいるのが魔物のうさぎである。...こいつはどこにでもいる。」


うさぎ「う~さ~」


アル「紹介はもういい!カイ!お前兵士だろ!?たすけて!?」


カイ「え、助けなんているんスか?」


アル「いるよ!?ていうか、そのために雇(やと)われてるんだよね!?」


カイ「そうなんスか。」


アル「知らなかったのぉ!?」 


うさぎ「うー!」


アル「グハッ」


N「勇者のくせに、実に情けない。」


カイ「確かに。」


アル「ナレーションと話してる場合じゃねぇ..!」


うさぎ「うー!!」


アル「うぐっ..おもい..」


カイ「お~。」


アル「おーじゃねぇ..!!」


カイ「あ。」


うさぎ「う。」


N「あ。 ...勇者No.653死亡のお知らせ。 」


カイ「くっ..勇者No.653..!良い奴だったぜ..!!」


アル「くっ..うぅ..!」


カイ「ん?どなたさんですか?」


アル「勝手に人を殺すなぁあ!!」


カイ「へ?」


アル「お前もだナレーション!」


N「え?」


アル「とぼけんじゃ..グハッ」


うさぎ「うさ~?」


カイ「..よくも。よくも勇者No.653を..どりゃあ!!」


うさぎ「う、うさぁあ!!」


アル「ええ....」


カイ「これでいいんスか。」


アル「え、あ、あ、うん。それ、最初っからしようね..?」


カイ「何言ってんスかー。"後から遅刻してやってくるのが、勇者ってもんだろ?ι(`・-・´)/"」


アル「いやいやいや。勇者は俺!お前は兵士!」


カイ「そうでしたっけ?」


アル「そうだよ!?」


N「果たして、このチビと兵士は魔王討伐を..」


アル「ちょーーっとまて!!」


N「..なに。人がせっかく気持ち良くしめようとしてるのに。」


アル「いやいやいや!!尺がまだあるんだよ!!」


カイ「勇者さんでも尺..気にするんスね。」


アル「あーもう!誰のせいだと思ってるんだよ!!」


カイ「さぁ。( ^ω^ )」


N「さぁ。(´°ω°)」


アル「お前ら..(苦笑)とぼけてんじゃねーよ!」


カイ「そういえば勇者No.653さーん。」


アル「あのさぁ、さっきからツッこもうと思ってたんだけどさー...」


カイ「はい。」


アル「番号で呼ばないで!?」


カイ「ん?あー、(゚〇゚)」


アル「分かってくれたか..!」


カイ「おいチビ」


アル「もっとやめて!?」


カイ「じゃあ、なんて呼べばいいんスか?我が儘勇者No.653のおチビさーん。」


アル「コイツ..もういいよ!!」


N「...」


アル「ナレーション?」


N「...」


アル「ナレーションのおっさん!」


N「...ん?」


アル「...ん?じゃないよ!?ここだよ!!ここがあんたの出番なの!!」


N「う~さ~」


アル「..は?」


N「あ、役間違えた」


アル「何やってんの!?」


N「てへ。(やる気なく)」


アル「てへ。じゃないよ!?しかも何でちょっとやる気無いの!?せめて可愛くやって!」


N「はてさて、そんなチビ勇者と、やる気無しの兵士は魔王討伐という激務を達成することができるのか!次回も、はちゃめちゃな世界が君たちを待っている」


アル「急にしめないでえええ!?」


N「しめろって言ったじゃんよ」


アル「言ったけど..言ったけどさぁ!?」


カイ「人を騙すのは勇者としてどうなんだろ。な、うさぎ。」


うさぎ「うー。」


アル「べつに騙してねぇけど..」


カイ「てことで次回ね。」


N「次回..」


うさぎ「うさ..」


アル「あの、無視やめて..?」


カイ「あれ、居たんスか」


アル「いたよ..!ずっとここにいたさ..!」


N「次回予告!!」


カイ「勇者さん、消える」


アル「ええ!?」


うさぎ「うー!!」


カイ「冗談ですよ(笑)」


アル「よかった..!」


うさぎ「うー..」


アル「なんでそこでテンション下がってるの!?」


カイ「だって魔物ですもの」


ある「あ、そっか。」


N「本当に、メチャクチャである。」


カイ「だな。」


うさぎ「う!」


アル「お前らが言うな!!」