壱国物語

第一話 はじまり

▼cast

クウ♂

ルナ♀

ライ♀

モンデル♂



▼本編


クウ"虎柄の猫を見つけて追いかけてきた僕は、森で猫を見失ってしまった。...霧が深い。あの猫、こっちに来いって言ってるみたいだった。..どこに行ったんだろう。"


ルナ「にゃおーん」


クウ「あ、こんにちわ?」


ルナ「んん?コンニチワ?なんじゃ?それは。」


クウ「え、お昼の挨拶だけど。」


ルナ「ペンタコス。」


クウ「へっ?」


ルナ「お昼の挨拶じゃ。」


クウ「え、あ...そうなんだ。」


ルナ「そうじゃよ~」


クウ「うん...」


ルナ「お前、何しにきた?」


クウ「え?」


ルナ「ここ森。深い森の中、何しにきた?」


クウ「あ、そうだ!ねぇ?虎柄の猫知らない?」


ルナ「うちやよ?」


クウ「へ?」


ルナ「ふふんっ♪あんたが追いかけてきたのは、うちやよ~♪」


クウ「え、ど、どうゆうこと!?」


ルナ「むぅ?お前が勝手に着いてきたんだろ~?」


クウ「あ...そっか。それもそうだ。僕、気になったから、ついてきちゃっただけだし..」


ライ「こら、!ルナ。また変な獣でも連れて来たんじゃ..」


クウ「..?」


ライ「ハッ..人間、!ルナ!そいつから離れなさい!」


ルナ「にゃう?」


クウ「え、えええ!!いや、ぼ、僕、人間じゃないんです!」


ライ「何言ってんだい!どっからどう嗅いでも..あんたは人間だよ!!」


クウ「あ、ちがっ...わ、悪い人間じゃ..ないです💦」


ライ「人間に良い奴なんて..いるわけがないだろう!!」


ルナ「ふぁ~あ。(あくび)」


クウ「あ、あの..ど、どうも!ペンタコス!」


ライ「...はぁ、?何言ってるんだい..?」


クウ「あ、えっと、ペンタコス!」


ライ「だから..何を言ってる..?」


クウ「え、?いや、ここのお昼の挨拶...」


ライ「こんにちわ..の事かい?人間は、不思議な挨拶をするんだね..。」


クウ「え、え!?(ルナをみる)」


ルナ「にゃうっ♪..ライ~!今日の飯はぁ?」


ライ「んー、飯は作ってるけどさ、この人間...どうしたもんかね。」


ルナ「どうしたものー?食うか?」


クウ「えっ...。」


ルナ「クウ。お前も、食うか?」


クウ「ええ!?自分を!?む、むりむり!死んじゃう!」


ルナ「ライ、コイツも鹿飯食うっ」


ライ「ルナ..本気で言ってるのかい?」


ルナ「うぬっ。鹿飯、一緒に食らう。飯、一緒に食らう。仲間!」


ライ「あんた...気に入られてるようだね。ルナはこうなると言うこと聞かないからねぇ...仕方ない。人間、ついておいで。」


クウ「は、はい。」



*ライ家


ルナ「お腹すいた!早く食いたい!」


ライ「はいはい。ほら。」


クウ「美味しそう。。」


ライ「人間。その服じゃ妖怪に食われるから、この服を着なさい」


クウ「え、ん..け、獣臭が...」


ライ「そのくらい我慢しなさい。」


ルナ「食った!」


クウ「はや!?」


ライ「...嫌な気配がするな。ルナ。この人間はどこから連れてきた?」


ルナ「んー森の入り口っ。」


ライ「...やはりか。じゃあそろそろ..」


コンコンコン


ライ「...早く服を着るんだ」


クウ「は、はい!」


モンデル「おい、ライ。ライ!!」


コンコンコンコン!


ライ「はいはい。今いくから待ってな。」


ルナ「モンじーはうるさいな。」


モンデル「ライ!はよ来んか!」


ライ「はいはい。今開けるよ..なにさ。」


モンデル「ワシが寝とる間にまたルナのやつが獣を連れ込みよったんじゃろう。森が臭いんだ。ここにおるんじゃろう。人間か?この臭いは人間なのかぁ?」


ライ「そんなわけがないだろ?」


モンデル「黙れ。そこをどけライ!!」


ライ「はぁ?分かっているのかい。この敷居からはあたしの敷地さ。入った瞬間からあんたはあたしの獲物だからねぇ。」


モンデル「...ああ、分かっているとも。..のう、ライちゃんや。すこーし中を見せてもらうだけでええんじゃ。」


ライ「ふん。急に猫をかぶったって一緒のことさ。」


ルナ「じぃじ、しつこい。」


モンデル「ルナ、お前、人間を..」


クウ「...。」


モンデル「ぬ?ぬぬぬ?人間かぁ?」


ライ「ちがうよ。よく見てみな。うちの新入りの半獣さ。」


モンデル「ほう!ほうほう!!新顔か!よし、化けてみよ!」


ライ「今その術を教えてる真っ最中さ。そこをあんたが入ってきたんだろう?邪魔をするんじゃないよまったく。」


モンデル「ぬぅ、それはすまんかった。ライちゃん、機嫌をなおしてくれ。」


ライ「ふん。分かったらとっとと帰りな。」


モンデル「ぬぅ、今日のライちゃんは釣れぬのぅ。」


*モンデル帰って行く


ルナ「にゃおーん。」


ライ「コラ、ルナ?にゃおーんじゃなくてガオー!だって、昔から言ってるでしょ?あんたは虎。猫じゃないんだから。」


クウ「え、そ、そうなの!?」


ルナ「ふふふ~。にゃおーん」


ライ「はぁ、もうそれでいいよ。」


クウ「あはは..(笑)」


ライ「..人間よ。」


クウ「え、はい」


ライ「お主は人間だが、もう人間界には帰れない。ここのことを口外されたらかなわんからな。」


クウ「..そうですよね。」


ライ「そうじゃ。それでも良いな?」


クウ「拒否権は、無いんでしょ?」


....─────────


ルナ「次回予告」


ライ「んん?少し早すぎはしないか?」


クウ「尺の問題とかあるのかも。」


ライ「む、作者は何をしておる。」


ルナ「遊んでる遊んでる」


モンデル「けしからん。」


クウ「あ、あのー、次回予告..ですよね?」


ライ「勝手にやっとれ。」


クウ「ええ...(この人たち..自由だなぁ。)次回は!僕の壱国での生活がはじまります!」


ルナ「はじまる!同じ人肉食ったら仲間!」


クウ「いや、人肉じゃないでしょ!?」


ライ「どうかのう?」


クウ「え、え、ナニソレコワイ」


ライ「ふふっ(笑)」


ルナ「それでは次回まで」


クウ「次回までー?」


ルナ「ゆっくりしてくにゃおーん♪」


*つづく