壱国物語

第二話 クウが食うにゃおーん

▼cast

クウ♂

ルナ♀

バル♀

ガルア♂

ライ♀



▼本編


クウ「ゼェ..ハァ..ち、ちょっと待ってよ!ルナー!」


ルナ「待てない。死ぬ。」 


クウ「えええ!?」


ルナ「シッ。静かに。」


クウ「うわっ...。」


ルナ「あれ、狩る。」


クウ「んん?あれは..シカ?え、狩れるの!?」


ルナ「...クウ、死にたいか?」


クウ「え、いや..ごめん。静かにしてる。」


ルナ「..うー...ウガウッ!!」


(ルナ、シカを狩る)


クウ「ほ、ほえー...。」


ルナ「...クウ。運べ。」


クウ「は、はい。よいしょっと...」


ルナ「(口の血を拭う)...ん。」


バル「ルナたろー!」


ルナ「バル、うるさい。」


バル「ごめんごめんっ!おっ!シカだ!今日はシカ飯かっ?」


ルナ「シカ飯。ライがつくる。」


バル「ライ姉さんのシカ飯...うんまいからなぁ!」


ルナ「一緒に食うか?」


バル「食う食うっ!」


クウ「ルナぁ。ルナぁ!」


バル「さっきの奴、なんか言っておるぞ?」


ルナ「むぅ、仕方ない。僕の弟分だからなッ!」


バル「ほうほう。つまり、弟分を助けにいかんと行けんのか!」


クウ「ルナぁ!!」


ルナ「そういうことじゃのう。」


クウ「ルナ..!早くっ...助けてっ!!」


ルナ「ん、どうしたクウ...ん!」


ガルア「ガゥウウ...」


ルナ「この..泥棒メッ!!ガルルル...。うちの鹿を...返せ!!」


クウ「え、鹿だけ!?」


ガルア「フガッ...うう..」


ルナ「さぁ..どうやって調理してやろうか。」


ガルア「ひぃ!!や、やめろぉ!!やめてくださいい、!」


ルナ「人の鹿をとっておいて、命乞いかぁ?」


クウ「だ、だから..鹿だけ、?」


ガルア「うう..腹減ってて..」


ライ「んん?どーしたの。あんたたち。」


ルナ「ライ。こいつ、ルナがとった鹿を奪った。」


ライ「あら、お腹すいているのかい?」


ガルア「うんうんうん!!すいてる!ペッコペコ!」


ライ「よし、じゃあうちにおいで。鹿飯を食らわせてやるさ。」


ガルア「ほんとか!?」


ルナ「まったく、ライはお人良しだな。」


ライ「ああ。まかせときな。」


...──────────


ライ「ほら。鹿飯。たらふく食べな。」


ガルア「うわぁ!!うまそ!!」


ライ「こら。いただきますは?」


ガルア「いただきます!」


ライ「はいはい。」


ルナ「...いただきます。」


バル「いただきます!!」


ライ「ルナ?どうかしたのかい。」


ルナ「...ルナが一生懸命捕まえた鹿...他の奴にやるだなんて。」


ライ「ごめんよ?ほら。機嫌をおなおし。」


クウ「...いただきます!は~をっ!ん!!うまひ!」


ライ「クスックウは何してんだい。」


ルナ「むぅ!ライのお馬鹿!!」


ライ「ルナ!?」


ルナ「...!」


ライ「ルナぁ..ルナぁ!?」


...──────────


クウ「次回予告!」


ライ「クウ!!ルナがいなくなったよ!!」


クウ「あ、うん。」


バル「たーいへんだぁ!」


ガルア「どこへいったんだ?」


クウ「次回まで!」


バル「ゆっくりしていくわぅん♪」


*つづく