独占マイブラザー!

▼cast

梓(あずさ)...女。勇の妹。17歳。気がつよく、ブラコン。


勇(ゆう)...男。梓の兄。21歳。どちらかと言えば草食系..?いや、ただのヘタれ?とにかく童貞。だけどモテちゃう


佳奈(かな)...女。勇の彼女。20歳。独占欲が強く、元気な運動部系女子。


▼story..とある家族の長男 勇は、彼女の佳奈と結婚をするために、彼女を家に連れてくる。だが、勇の妹 梓は、結婚を妨害する。




▼本編


梓"それはある休日のこと。うちのお兄ちゃんが彼女をうちに連れてくる日。...絶対、お兄ちゃんは渡さない。そう決意した私はすでに策を実行していた。"


勇「佳奈、緊張してる?」


佳奈「へっ?あ、うん。少しね。でも大丈夫。へっちゃら!」


勇「佳奈は根性あっていいなぁ。あー、俺佳奈の家行くとき大丈夫かなぁ..」


佳奈「もー(笑)勇なら大丈夫。私が保証するっ!」


勇「うん、ありがとう。」


佳奈「まずは、勇のところにご挨拶しなきゃね!」


勇「ああ。じゃ、入ろっか。」


(ガチャッ)


佳奈「お邪魔します。...ん?」


勇「ん?どーした?..あ、梓。あれ、今日部活は?」


梓「ん?ない。(ズル休みした。)」


佳奈「あ!妹ちゃんね。私は佳奈。勇とお付き合いしているの。よろしくね。」


梓「よろしくおねがいします。(ニコニコ)」


佳奈(なぁんだ、勇が言ってたほどでもなく可愛い子じゃん。よかった。)


勇「梓、父さんと母さんは?」


梓「ん?いないよっ❤️」


勇「は?」


佳奈「え!」


梓「今日はやっぱり用事でこれないって言ってたよ~って、お母さん達に伝えといた❤️」 


勇「え、なんでだよ!?」


佳奈(はぁあ!?)


梓「だって、お兄ちゃんは私のだもんっこんな人に渡せないもんっ♪」


佳奈(前言撤回!!この子、ぜんっぜん可愛くない!!)


勇「な、なぁ。梓?父さんと母さんに連絡して?頼むから。」


梓「やだ。」


勇「なんで!?」


梓「お兄ちゃんが結婚なんかしないって誓ってくれたら連絡する。約束するよ?私いい子だもん。」


佳奈「あのねぇ、梓ちゃん。私たちは結婚するの。我が儘言ってお兄ちゃんを困らせたくないでしょ?」


梓「うるさいオバサン。脅しですか?」


佳奈「オバ..はぁ!?勇のほうが年上ですけど!!ていうか、脅しなんかじゃない!」


梓「老けてるね」


佳奈「なぁにぃ!?このクソガキ!」


梓「ガキじゃないもん。梓だもん。」


勇「もういいよ..笑、佳奈、俺から連絡するし。落ち着いて?」


佳奈「勇はお人好し過ぎなのよ!!」


勇「まぁまぁ、梓も悪気があったわけじゃ..」


佳奈「いや、バリバリあるでしょ!?」


梓「悪気なんてないもんっ...(嘘泣き)」


勇「梓、分かってるよ。今連絡するから大丈夫...ってあれ?俺の携帯..。」


梓「あー!手が滑っちゃった!!」


ボチャンッ(勇の携帯が水槽に落ちる)


勇「あ...」


佳奈「あ!!!」


梓「あーあっ。」


佳奈「イヤイヤイヤ!!まって!え

うそ!..勇、これダメだ。画面つかない...」


勇「あー..連絡できないや。」


梓「お兄ちゃんゴメンね?手が滑っちゃった..」


勇「いやいや。いいんだよ。」


佳奈「もー!勇!しっかりしてよ!お父さんとあ母さんは!?結婚の挨拶は!?」


勇「んー、仕方ないから、また今度にしよっか。」


佳奈「嫌!」


勇「ん..佳奈..。」


佳奈「絶対嫌!あたし、勇と早く結婚したいんだもん。あたし、嫌だから。今日挨拶出来ないんだったら別れるから!!」


勇「佳奈..」


梓「..下手な芝居。」


佳奈「はぁ!?」


梓「ほら。泣き止んだ。お兄ちゃん。この女は大根役者なのよ。こんな女に騙されないで?」



佳奈「何言って..勇..。」


勇「クスッそうゆうとこ、好きだけどね。」


梓「え..」


佳奈「ほ、ほんと!?」


勇「うん。俺は、佳奈のそうゆうストレートなとこ、すき。」


佳奈「勇..すき!!」


梓(チュッ)


佳奈(え、...何が起きたの?今...私の彼氏と、彼氏の妹が...キ、キスしてるぅ!?)


勇「ん..。梓?」


梓「梓、勇お兄ちゃんと一緒にいたいもん...。」


勇「梓...」


梓「お兄ちゃん、言ったよね?梓とずっと一緒にいるって..将来、梓と結婚するって!」


佳奈(...ナ、ナニコレ)


勇「ん...そうだったね。」


佳奈(したんだ!?約束しちゃったんだ!?)


梓「約束したもん...」


勇「そうだね。梓...ごめん。お兄ちゃんが悪かったよ。」


梓「うん、いいよ。お兄ちゃん。梓との約束、覚えててくれたんだね?」


勇「忘れるわけないだろ?」


佳奈「ち、ちょっと!!」


梓「フッ」


佳奈 (゜ロ゜)ハッ


梓"おばさんじゃ、うちのお兄ちゃんは一生かかっても手に入らないよ。"


佳奈「なっ...」


梓"フフッ所詮はおばさんなのよ。お兄ちゃんがアンタみたいなオバサン、相手にするわけないでしょ?梓と結婚するなんて約束してないし。嘘だし。でもお兄ちゃんは梓のモノなの❤️"


佳奈「っ!!...もういい。もういいわよ!!このブラコン、シスコン兄妹が!!勝手にしなさいよ!!」


梓"こうして我が家の危機は去った

。...が...一年後。"


勇「父さん母さん。明日彼女連れてくる。必ず家にいてね。」


梓"これはまた、嵐の予感です。ああ、お兄ちゃんはいつになったら私以外に恋をしても無駄だと気づくのでしょうか?

今回もまた、私のお兄ちゃんに寄ってくる雌豚を、退治しなきゃいけないようですね。"