壱国物語

第三話 ルナ探しクンクンわぅん!

▼cast

クウ♂

ライ♀

バル♀

隠し神♀



▼本編


クウ「ルナー!ルナー?」


ライ「ルナ、ルナぁ..!」


バル「ル~ナ~♪」


クウ「バルちゃん..心配してる?」


バル「あったり前の前~♪」


ライ「ルナ...どこへ行ったんだい..。」


バル「ライの姉御ー。落ち込むなぁ?」


ライ「ああ..ありがとうね。バル..」


クウ「ルナ..なんで居なくなったんだろう。」


ライ「あたしが悪いんだよ。せっかくルナが鹿を狩ってきたのに、褒めてもやらずに他の子に分けちゃったからねぇ...」


クウ「ライさん...」


バル「ん?んんん?」


クウ「どうしたの?バルちゃん。」


バル「クンクン..ルナの匂いがする。」


ライ「..!バル、その匂いを追ってくれ!!」


バル「わぅん♪お安いご用の用よ~♪クンクン、クンクン、クンクン」


クウ「...これで本当に見つかるの、?」


ライ「バルは犬の半獣だからね。この子の鼻は信用できる。」


クウ「そ、そっか。」


バル「うぅ?これは」


ライ「どうしたの?」


バル「他の匂いと合流したお~?」


ライ「誰の匂い?」


バル「さぁ~。」


クウ「一緒に行動してるってこと?」


バル「そうなのかっ。」


クウ「いや、匂いが合流したって言ったよね..?」


ライ「...ルナが..?いったい誰と..。」


クウ「匂いをもう少したどれる?」


バル「たどれるだよ~。」


クウ「じゃあ行こう。」


バル「クンクン、クンクン...」


...━━━━━━━━━━


クウ「それにしても..深い森だなぁ..」


ライ「まだまだ街に近い方だと思うけどねぇ?」


クウ「うそだぁあ。」


ライ「本当さ..バル。まだ先に続いているか?」


バル「んー。今はルナじゃなくて、ルナが合流した方を追ってる。」


クウ「えぇ!?なんで!?」


バル「うるさいなぁ..ルナの匂いが途絶えたからに決まってるじゃろー。」


ライ「途絶えた..?」


クウ「それって、どういう..」


バル「さぁ..?」


ライ「...いやな予感しかしないね..。」


隠し神「ふふふっ」


ライ「ん..?」


クウ「どうかしたの?」


ライ「..いや。」


バル「ライの姉御~どーしたのー?」


ライ「いや、気のせいか..?」


隠し神「もういいかーい♪」


ライ「いや、この声は..」


隠し神「まぁだだよぉ~♪」


クウ「ん..?」


バル「わぅん?」


隠し神「もういいかーい♪」


ライ「隠し神!!」


隠し神「もういいよ~。アハハッアハハッ」


クウ「お、女の子?」


バル「お~。」


隠し神「アハハッ半獣さん、人間と遊んでるの~?ンフフッアハハッ」


クウ「ねぇ!!そんな高い木に登ってると、危ないよ~?」


隠し神「人間さん、お馬鹿さんなの~?」


ライ「バル、あいつの匂いは..?」


バル「クンクンッ。わぅん♪追ってた匂いだ~」


ライ「やっぱり..隠し神。うちのルナをしらないか。」


隠し神「ん~?ああ。虎の半獣さんなら、おうちに居るよ~♪」


ライ「返してくれないか。うちの大切な子なんだ..。」


隠し神「やだよ~。だって、あの子は、もうアタイの遊び相手なんだもん♪」


ライ「..っ。」


隠し神「ふふふっ。もういいかーい♪まぁだだよぉ~♪」


ライ「あっ..ちょっとまってくれ!!」


隠し神「もういいかーい♪まぁだだよぉ♪」


クウ「行っちゃった..」


ライ「くそ..追いかけるぞっ!」


バル「あいあいさ~!」


...━━━━━━━━━━━━


ライ「次回予告。」


バル「あい!」


クウ「本当に..ルナ、返して貰えるのかなぁ..」


ライ「隠し神は、拐った獲物はなかなか返さない..」


クウ「それってヤバイんじゃ..」


隠し神「よ~いしょっと。」


クウ「あ..」


バル「わぅん?」


ライ「隠し神..!」


隠し神「返さないよ~♪」


クウ「一応、ルナはヒロインなんだけどなぁ..。」


バル「返してくれないと困る困る~♪」


隠し神「でも返さない♪」


ライ「隠し神..頼むよ..。」


隠し神「や~なこった!(笑)」


クウ「ああー!どうなっちゃうのー!!」


バル「ほいじゃ、次回まで~?」


隠し神「ゆっくりしていってね♪」





*つづく